今回は、Webライターがペンネームで活動するメリットとデメリット、そして上手なペンネームの決め方について解説します。
後半部位ではペンネームを使って活動することをお考えのWebライターが、よく抱きがちな疑問点についても触れています。ぜひ、最後までお付き合いください。
企業のWeb担当者で発注担当者のケンジ
Web系クリエイターに仕事を依頼する企業の発注者責任者
早稲田大学卒。2015年からWebライターとしてWeb業界にデビュー。最初はライターとして年間200記事超えのペースでコンテンツ作成を担当。
その後、コンテンツディレクター、Webメディア運営の責任者にキャリアアップし、累計12のWebメディアをグロースさせる。現在は人材・教育系の会社でWeb事業部での責任者を務め、Web系フリーランスの方々にお仕事を発注している。
自身も現役のWeb人材であると共に、累計で100名程のWeb系職種の方と大なり・小なりのお仕事をしてきた事からWeb系人材のキャリア形成に精通している。
目次
Webライターがペンネームを利用するメリット
- 身バレをせずに活動できる
- 覚えてもらいたい名前で活動ができる
- 本名が変わっても変更する必要がない
身バレをせずに活動できる
ペンネームを利用してWebライターとして活動する場合、身バレをせずにWebライティングの業務に取り組めます。ペンネームを利用すれば本名を公開せずに活動できるからです。
例えば、「大野雄二」という人が「王ちゃん」というペンネームでWebライターとして活動したとします。
記事を書いたときに掲載されるライターの名前は「王ちゃん」になるので、「大野雄二」という本名は出ません。
副業禁止の会社に勤めながら副業としてWebライターの仕事をしたり、Webライターとして活動している事を知人や友人に知られたくない場合は、ペンネームを利用するメリットは大きいです。
覚えてもらいたい名前で活動ができる
Webライターはペンネームを自由に決められるため、覚えてもらいたい名前で活動できるメリットがあります。
ビートルズに憧れて、「レノン」という名前で活動したい場合、ペンネームを「レノン」にしてもよいでしょう。
他にもブランディング目的やSNSなどで話題になりそうな名前をペンネームにすることも可能です。
本名が変わっても変更する必要がない
ペンネームを利用する場合、結婚や離婚などで名前が変わったとしても、活動名を変更せずにWebライター活動に取り組めます。
なぜなら、ペンネームは本名と切り離された活動名であり、戸籍上の変更に影響を受けないからです。
実際に、私の知人のWebライターは結婚を機に苗字が変わったものの、ペンネームを使っていたおかげでWebライターとしての活動名を変えずに活動できています。
以上のように、ペンネームを利用すれば、結婚等で本名が変わっても、活動名を変えずに済むのでとても便利です。
Webライターがペンネームを利用するデメリット
ペンネームの利用は、Webライターにとってメリットはありますが、デメリットも存在します。代表的なデメリットとしては以下の通りです。
- ペンネームだと、案件に応募する際に信頼を得にくい場合がある
- 実名公開が求められる案件には応募ができない
ペンネームだと案件に応募する際に信頼を得にくい場合がある
Webライターがペンネームで活動する場合、案件に応募した際にクライアントからの信頼を得にくい場合があります。
ペンネームとわかる名前で案件に応募をすると、クライアントは以下の理由から不安を感じることがあるためです。
- 実在する人物なのか確認できない
- 本名を明かさずに活動する複雑な事情がありそう
そのため、ペンネームでの応募は、実名での応募に比べるとクライアントに不安感を与えてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
実名公開が求められる案件には応募ができない
ペンネームで活動をする場合、実名での応募や実名公開が求められる案件の受注が難しくなります。
なぜなら、案件の応募条件に実名の記載や公開があれば、ペンネームでは応募できないためです。
実はWebライティングの案件の中には、以下のような本名で活動をしないと応募が難しい案件は一定数あります。
【応募要件】
1 不動産分野で記事を執筆した経験があり、ポートフォリオを提出できる(自分が過去に作成したことを証明できるもののみ提出してください)
2 実名で仕事ができる。 CW上でアカウントの本人確認及びNDAの締結が済んでいる:履歴書の送付で代替することも可能です
3 4大卒以上:応募時に最終学歴を教えてください
4 契約から1週間以内に1記事以上作成できる
5 テストライティングで本番同様の納品物を確認できる(3000円)
※修繕関連の記事になりますので、関連の資格を保持されている方を優遇いたします。クラウドワークス
以上のような実名での応募や実名公開が求められるWebライティング案件は、一定数存在しています。
そのため、実名を出さずにペンネームでWebライター活動をすることは、案件に応募する機会を逃すケースがある事を押さえておきましょう。
上手なペンネームを決めるための5つのポイント
Webライターがペンネームで活動するのであれば、ペンネーム選びには力を入れたいものです。
ここでは、Webライターがペンネームを決める際のポイントについて解説していきます。ポイントは以下の5つです。
- 覚えやすい名前を選ぶ
- ユニークで人と違う名前を選ぶ
- マイナスな印象を与える名前を避ける
- SNSでも使いやすい名前を選ぶ
- 気に入った名前を選ぶ
覚えやすい名前を選ぶ
Webライターとして活動する際、ペンネームは単なる名前ではなく、あなた自身の印象にも大きな影響を与えます。
覚えやすく親しみやすい名前であれば、読者やクライアントに好感を抱かれやすくなります。
逆に、読みづらい漢字や長すぎる名前や特殊な記号を含むペンネームは、記憶されにくいので、避けるのが無難です。
参考までに覚えやすいペンネームにするために、心がけたいポイントをまとめました。
- 短くシンプルで発音しやすい名前にする
- 漢字よりもひらがなやカタカナを活用する
- 専門分野に関連した単語を取り入れる
- 他のライターと被らない独自性を意識する
ペンネームは、あなた自身のライター活動の顔になる活動名です。そのため、覚えられやすく、親しみやすい名前を心がけましょう。
ユニークで人と違う名前を選ぶ
ペンネームを考える際には、ユニークで他の人と違う名前にすることも大切です。他の人がペンネームとして利用している名前は避けましょう。
ユニークで他の人と違う名前にした方が良い理由は、意図せずに実績を奪われたり、実力を過小評価されることを防ぐためです。
他の人のペンネームと被る場合、あなたが書いた記事をあなたと同じペンネームの他の人が書いた記事と誤解される可能性があります。
万が一誤解されると、あなたが書いた記事をあなたの実績として評価されない恐れがあります。
それに、あなたと同じペンネームの人が低品質な記事を書き、記事内にペンネームが記載されているとします。その場合、低品質な記事はあなたが書いた記事と誤解される可能性があります。
以上のように、他の人と被るペンネームを利用する場合、意図せずにあなたのWebライターとしての活動に支障が生じる恐れがあります。そのため、ペンネームは他のWebライターとは違う名前を選ぶのが望ましいです。
マイナスな印象を与える名前を避ける
ペンネームでは、マイナスな印象を与える名前は望ましくありません。
例えば、「ダメダメライター」や「○○が大嫌いなライター」のような自虐や悪口のようなワードをペンネームに使うことです。
なぜマイナスな印象を与える名前を避けるべきかというと、ペンネームで相手にマイナスな印象を与えた場合、Webライターとしての評価にも悪影響を与える結果になりかねないためです。
例えば、山本匠という本名を持つ人が「ズボラライター山タク」というペンネームにしたとします。
その場合、「ズボラ」という単語から「すぼらな人」という印象を企業に与え、取引が見送りになる可能性もあります。
以上のようにペンネームはWebライターとしてのあなたの印象に一定の影響を与えます。そのため、ペンネームを見た人がマイナスな印象を抱く名前をペンネームにしないのが無難です。
SNSでも使いやすい名前を選ぶ
ペンネームを決める際は、SNSでも使いやすい名前を選ぶことをおすすめします。
Webライターとしての活動を広めるには、X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSでの発信が効果的です。
ペンネームを統一すれば検索されやすくなり、知名度アップに繋がります。
SNSで登録しやすいペンネームにするためには、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
- 短くて覚えやすい(10文字以内が理想)
- 記号や特殊文字を使わず、シンプルな綴りにする
- SNSのユーザー名(@〇〇)が取得可能かを事前に確認する
一度決めたペンネームは、SNSだけでなくポートフォリオや執筆実績の紹介にも活用できます。あなた自身の知名度を上げるためにも、どのSNS媒体も統一したペンネームをアカウント名にするのが無難です。
気に入った名前を選ぶ
ペンネームを決める際に気に入った名前を選ぶのもよいでしょう。
ペンネームは、Webライターとして活動している間は使い続けることになるためです。嫌いな名前だと、Webライターとしてのモチベーションも下がってしまいます。
ペンネームで名刺を作ることもあるので、気に入った名前で活動をした方が気分がよいはずです。
そのため、Webライターとしての活動に利用するペンネームは、気に入った名前にすることも心がけたいです。
上手でセンスの良いペンネームの例
次に上手でセンスが良いペンネームの付け方の一例についてお話しします。
本名の一部を利用する
ペンネームを決める際、本名の一部を利用するのは有効です。本名が「田中太郎」の場合、名前の太郎を使い、○○ライター太郎、とするのは1つの手です。
そして○○の部位には、専門分野やアピールポイントを使うのが有効です。
FPの資格がある場合は「FP保有ライター太郎」などにするとよいでしょう。転職関係のジャンルの記事を得意とする場合、「転職特化ライター太郎」というのもよいですね。
他にもライターと太郎をつなぎ合わせて、ライタロウというペンネームも悪くありません。
○○ライター太郎もライタロウもマイナスな印象はありません。短いので比較的覚えやすいペンネームです。
X(旧Twitter)をはじめとしたSNSのアカウント名として使っても違和感がありません。本名の一部を自然に使っているので、愛着もわきますね。
以上のように、本名の一部をペンネームに利用することは心がけると良いでしょう。
本名のようなペンネーム
本名ではないものの、本名のようなペンネームを利用するのもおすすめです。先ほどの田中太郎の場合、山中太郎といった形で、名前の一部を変更するという方法です。
本名のようなペンネームの場合、他のWebライターや本名と被らないようにする必要があります。しかし、その点に注意すれば、クライアントに安心感を与える効果が期待できます。
本名に近い名前にすれば、ペンネームを使うことによる信頼性の低下を最小限に抑えられるでしょう。
ペンネーム作成に役立つツール3選
それぞれについて見ていきましょう。
あだ名メーカー
ペンネームを考える際におすすめなのが「なまえの森」のサイト内にある「あだ名メーカー」です。このサイトでは、ひらがなを入力すると複数のハンドルネームが表示されます。
例えば、「けん」と入力をすれば、以下のようなあだ名を出してくれます。
- けーちゃん
- けっくん
- けんぽよ
表示されたあだ名をもとに、ペンネームを考えてみるとよいでしょう。
» あだ名メーカー の公式サイトはこちら
ChatGPT
ペンネームを考える際にChatGPTを利用するのも1 つの手です。ChatGPTというのは、自然な文章を自動で生成してくれる生成系AIです。
ChatGPTにペンネームの候補の生成を依頼すれば、大量のペンネームの候補をあっという間に出してくれます。
ペンネームを考えてもらう際の条件を指定したプロンプト(指示文)を作れば、希望に近いペンネーム候補を出してくれます。プロンプトの一例は以下の通りです。
あなたはペンネーム作成のプロです。 Webライターとして活動するためのペンネーム案を3案作ってください。 ペンネーム案には名前である「ケン」を入れてください。
また、覚えやすい上に、企業にマイナスな印象を持たれないものにしていただきたいのと、○○ライターというものを各ペンネームには入れてください。
- ケン・ロジックライター
- ケン・グロースライター
- メディアライター・ケン
出力には1分もかからないので、試しに利用してみるとよいでしょう。
» チャットGPTの登録ページはこちら
ココナラのペンネーム作成サービス
ココナラというスキルマーケットを利用すれば、ペンネームをプロに考えてもらえます。サービスの利用にお金はかかりますが、ペンネーム作成のプロにぴったりな名前を考えてもらえます。
最高のペンネームを考えている人におすすめの方法です。金額は2,000~3,000円程度で、有料とはいえそこまで大きな負担にはなりません。
ペンネームでの活動に対するよくある疑問
ペンネームの利用を考えているWebライターがよく抱く疑問について解説します。
名刺では本名とペンネームのどちらを使用するべき?
名刺においては本名とペンネームのどちらを使っても構いません。
ただし、Webライターとしての活動している名前と合わせた方が良いです。例えば、SNSのアカウントやクラウドソーシングはペンネームを使っている中で名刺が本名なのは不自然です。
加えて、ペンネームを名刺に書く場合、ペンネームであることをきちんと明記することも心がけると良いでしょう。そうすれば、相手にペンネームを本名と誤解を与えずに済みます。
それに本名を特に隠す必要がない場合、本名とペンネームの両方を記載するのも手ではあります。
以上のように、名刺には本名とペンネームのどちらでも問題ありません。
ですが、Webライターとして活動している名前と合せることと名刺を受け取った相手を混乱させない工夫が必要な点は押さえましょう。
契約書や請求書は本名で書くべき?
Webライターが契約書の締結をしたり、請求書を発行したりする際には、原則として本名を記載する必要があります。契約書の捺印も請求書の発行も誰が行ったかが明確である必要があるからです。
ペンネームで対応すると、本人の名前が記載されていないので、本当に本人が行ったのかを証明するのが難しくなります。そのため、ペンネームを使用すると、契約が無効になるリスクがあります。
ペンネームで活動していても、契約書や請求書に記載する名前は本名を利用するのが原則です。
参考: 芸名で契約をすること(外部サイト)
クライアントへの連絡はペンネームと本名のどちらを使うべき?
クライアントへのメールでは、本名とペンネームのどちらを利用しなければいけないという決まりはありません。ただし、ペンネームを使うのであれば、ペンネームと本名の2つを送るのが無難です。
例えば、以下のような形になります。
「○○というペンネームでWebライターとして活動している△△です」
ペンネームで連絡すると、担当者によっては本名と区別がつかず、不審に思って返信をためらうかもしれません。
本名で連絡すれば問題はありませんが、ペンネームを使うのであれば、「○○というペンネームで活動している△△です」と最初に名乗っておくのがよいでしょう。
今回の内容のまとめ
ここまでご紹介した中で特に重要なポイントを復習のためにまとめましたのでご覧ください。
〇 Webライターは本名を公開せずにペンネームで活動しても問題ない
- 身バレをせずに活動できる
- 結婚後も活動名を変更しなくてよい
- 実名公開案件の応募ができない
- 信頼感を得にくい
- 覚えられやすい名前を選ぶ
- ユニークで人と違う名前を選ぶ
- マイナスな印象を与える名前を避ける
- SNSでも使いやすい名前を選ぶ
- 気に入った名前を選ぶ