Webライターとして成功するためには、ライティング力と同じくらい営業力が大切です。
しかし、Webライターの中にはセールス活動に苦手意識を持っていたり、営業の仕方がよくわからなかったりする人も少なくありません。
そこで今回は、Webライターに営業力が必要な理由を案件獲得に繋がる手法や営業で疲弊しないコツと共に解説します。
ご覧頂ければ、セールスに苦手意識がある人でも、ライティング案件の受注に繫がる営業の下準備やテクニックまでわかります。ぜひ最後までご覧ください。
企業のWeb担当者で発注担当者のケンジ
Web系クリエイターに仕事を依頼する企業の発注者責任者
早稲田大学卒。2015年からWebライターとしてWeb業界にデビュー。最初はライターとして年間200記事超えのペースでコンテンツ作成を担当。
その後、コンテンツディレクター、Webメディア運営の責任者にキャリアアップし、累計12のWebメディアをグロースさせる。現在は人材・教育系の会社でWeb事業部での責任者を務め、Web系フリーランスの方々にお仕事を発注している。
自身も現役のWeb人材であると共に、累計で100名程のWeb系職種の方と大なり・小なりのお仕事をしてきた事からWeb系人材のキャリア形成に精通している。
Webライターに営業スキルが必要な3つの理由
- Webライターの仕事は待っていては来ない事が多い
- Webライターが営業スキルを持つメリットが大きい
- ライティング力よりも営業力で収入が変わる
Webライターの仕事は待っていては来ない事が多い
Webライターとして働く際に念頭におかなければいけないのは、ライティングの仕事は待っていても来ない事が多い、ということです。
Webライターは会社に出社すれば仕事が振られる会社員とは異なり、自ら仕事を獲得しないと仕事がない状態が続くためです。
もちろん確かな実績があり、ファンとなる顧客がいるWebライターの場合、何もしなくても仕事が入ります。
しかし、十分な実績が無い場合は知名度もファンもいないため、仕事を待っていても仕事の連絡が来る事は基本的にありません。
待っていても仕事が来ることは見込めない以上、自ら仕事を獲得するためのアクションである営業活動が欠かせないのです。
Webライターが営業スキルを持つメリットが大きい
メリット | 補足説明 |
|---|---|
仕事が途切れにくい | 営業スキルを得れば、継続的に新規の案件を取れるようになるので、「仕事がない」という状況を防げる。 |
単価を上げやすい | 営業力を身に付けてクライアント企業と円滑に商談が出来るようになれば、単価を上げる交渉もしやすくなります。 |
お客さんに信頼されやすい | 営業力の高い人が持つ顧客との折衝力や顧客との円滑なコミュニケーション能力を持てば、それを持たない普通のWebライターの人よりも「しっかりしている」と評価されます。 |
高額案件の受注も狙える | 営業関連スキルの１つである提案力と資料作成力を掛け合わせて魅力的な提案書を作れれば、高額な案件の受注を狙えます。 |
大量の仕事を受注しやすい | 営業力があれば、適切な提案を企業にすることで、大量の案件の受注や継続案件の受注も十分に狙えます。 |
取引先を分散可能 | 営業力を身に付ければ新規の取引先を複数社開拓するのは難しくありません。そのため、１社の企業に依存せずに済む状態を作ることができます。 |
収入を上げるチャンスがある | 営業スキルを身に付ければ、ライティング案件の受注数を増やすことも単価を上げることも狙えます。そのため、結果として営業スキルを身に付ける前と比較すると収入を上げることを狙えます。 |
今回取り上げた７つのメリットは営業スキルを身に付けることで見込めるメリットの一部であり、他にもメリットはあります。
そのため、Webライターが営業スキルを身に付けるメリットは非常に大きいと思いましょう。
ライティング力よりも営業力で収入が変わる
Webライターに営業力が重要な理由は収入はライティング力よりも営業力で変わるケースがあるためです。営業力次第で仕事の量や受けられるライティングの仕事の単価が変わります。
ライティング力を高めても収入が上がるとは限らない
大前提の話になりますが、ライティング力が一流であっても、高単価な案件を受注できなければ、十分な収入は期待できません。それに、ライティング力が高くても高単価の案件を受けられる保証ありません。
そのため、ライティング力を高めれば、Webライターとしての収入が上がるとは限らないのです。
営業力があれば収入を上げることは難しくない
一方でライティング力がプロの下限値レベルだとしても営業力が高い場合は話が変わります。
営業力を活かして高単価な案件を数多く受けられれば、ライティング力が一流のWebライターよりも収入が高くなる可能性があります。
しかも営業力があれば、今担当しているWebライティングの案件の単価を上げる交渉もできるはずです。
そのため、一定レベルのWebライティングの実力があれば、ライティング力よりも営業力次第で収入が変わる事があります。
以上のように、Webライターの収入は営業力の有無で大きく変わる事が分かるはずです。
Webライターがライティング案件を獲得する際の流れ
次にWebライターが営業を行い、案件獲得をする際の王道の流れをご紹介します。時系列順にまとめてみましたので、ぜひ以下の表をご覧ください。
| ステップの内容 | 詳細説明 |
|---|---|
| Webライターを求めている企業の案件に応募をする | 応募する案件を選び、必要な履歴書やポートフォリオを添えて応募します。自分の強みをアピールする内容を心がけましょう。 関連記事：ポートフォリオとは何か？作り方と共に解説 |
| 企業からの返事を待つ | 応募後は企業からの連絡を待ちます。この期間に他の案件への応募も考慮すると良いでしょう。 |
| 案件によってはWeb面談を行う | 企業から面談の依頼があれば、Webでの面接や打ち合わせを行います。事前に質問や確認事項を準備しておきましょう。 関連記事：Webライターが受ける面接の特徴と攻略法 |
| 契約を締結する | 面談を経て採用が決定した場合、契約書を交わします。契約書の内容は慎重に確認した上でサインしましょう。 |
| 案件が紹介される | 契約後、具体的な案件の内容が紹介されます。納品ペースや要求される文字数といった案件の詳細をしっかりと把握しておきましょう。 |
| 記事の執筆を行う | 紹介された案件の要件に沿って記事の執筆を行います。計画的に進め、クオリティを保ちましょう。 |
| 納品をする | 完成した記事を納期までにクライアントに提出します。提出前に内容の再確認と文面の校正を行い、問題点がないかチェックしましょう。 |
| 受領完了の連絡をもらう | 納品後には企業側からの受領完了の連絡が来ることを待ちましょう。無事に受領完了の連絡をもらえれば、案件は終了です。 万が一、納品物に問題が見つかり、クライアントから修正依頼が来れば、修正をして再度納品する必要があります。 |
| 二回目の仕事をもらう | 前回のライティングの仕事でクライアントを満足させることができれば、新しい案件をもらえることがあります。 無事に案件をもらえましたら、初回と同じ流れで依頼された案件に取り組みましょう。 |
今取り上げたステップは、クラウドソーシングを使わずにライティング案件を獲得する際の大まかな流れです。
そのため、今回取り上げた流れを押さえておけば、ライティング案件を獲得する際の全体像を掴んだ事になります。
初心者でもできる営業方法とは？
次に初心者のWebライターでも比較的簡単に案件獲得に繋がる５つの営業手法をまとめてみましたので、ご覧ください。
案件獲得に繋がる５つの営業手法
|
営業の方法 |
営業の詳細 |
|---|---|
| SNS上にある案件に応募をする | SNS上ではWebライターを募集している投稿が度々見つかりますので、気になるものがあれば応募しましょう。 特にX（旧Twitter）で「#Webライター募集」、「#Webライター 高単価案件」等のようなハッシュタグ検索をすれば、色々な案件が見つかります。 |
| クラウドソーシング上で募集されている企業に応募する | クラウドワークスをはじめとしたクラウドソーシングサイト上には、Webライティングの仕事が色々と公開されています。公開されているWebライティングの仕事に応募しましょう。 |
| Webライターを募集している企業に直接応募をする | 企業が運営しているサイトの中にはWebライターを募集していることがあります。もし、募集をしていた場合、連絡先を添えて応募をしましょう。 |
| Indeed等に掲載されている案件に応募する | Indeedなどの求人情報サイトでWebライティングの仕事を検索をすれば、色々な仕事が出てきます。求人サイトを利用し、条件等が魅力的なものがあれば、ぜひ、応募をしましょう。 |
| Wantedlyや副業クラウドを利用する | Wantedlyや複業クラウド上では、Webライターを募集している企業が数多く見つかります。あなたが詳しいジャンルのサイトを運営している企業がWebライターを募集している場合は、応募しましょう。 |
以上の５つの方法の中からあなたに合った方法を選び、案件に応募しましょう。それが、Webライターが案件を獲得する際の王道の営業アプローチになります。
複数の案件に同時に応募することが大切
先ほどご紹介した５つの案件獲得方法を利用し、複数のWebライティング案件に応募することをおすすめします。
同時に複数の案件に応募した方が早期で仕事にありつける
複数の企業のWebライティングの案件に応募をした方が、ライティングの仕事をより短期間で獲得できる可能性が上がります。
1つの案件にしか応募しない場合、応募した案件を運営している企業から返信が来るまで、Web面談に進めません。
万が一、企業側があなたの応募に気づかなかった場合は、ずっと案件が取れない可能性すらあります。一方で、複数の案件に応募する場合、どこか１つの案件の運営会社から連絡が来次第、Web面談や案件獲得に進めます。
そのため、１つの案件にしか応募しなかった時と比較すると短期間でWebライティングの仕事を受注できる可能性が高いです。
もしあなたがWebライティングの仕事をすぐに受注したいのであれば、複数の案件に同時に応募することをおすすめします。
営業に苦手意識があるライターが心がけたい案件獲得のための下準備
次に営業に苦手意識があるWebライターがライティング案件を獲得するために心がけておきたい３つのポイントをご紹介します。
まずはじめに今回取り上げる３つのポイントを一覧にしてみましたのでご覧ください。
- 営業メールのテンプレートを作る
- Webライターとしての経歴をまとめたプロフィールページを作る
- 可能であればポートフォリオを作成する
営業メールのテンプレートを作る
Webライターとしての営業活動を円滑に行うためにも、営業メールのテンプレート文を作る事が重要です。
営業メールのテンプレートを作成しておけば、本文の一部を応募する企業向けに編集するだけで色々な企業にメール営業ができるためです。
応募のたびに営業メールを完全に0から作るよりも明らかに営業の効率が上がります。そのため、営業活動に取り組むのであれば、ぜひテンプレートメールを作りましょう。
採用されやすい応募文については、以下のページでまとめていますので、併せてご覧ください。
» Webライターの採用されやすい応募文と応募時のNGワード
Webライターとしての経歴をまとめたプロフィールページを作る
Webライティングの案件獲得の成功率を上げるためにもWebライターとしての経歴をまとめたプロフィールページを用意しましょう。
プロフィールページを用意すれば、あなたがどんなWebライターであり、どんな実績やスキルがあるのかを企業側にアピールできます。
それに、営業時にプロフィールページやプロフィール資料を共有すれば、企業側があなたに対して抱く恐れがある不信感の払拭に繫がる事が期待できます。
以上のように、ライティング案件の獲得営業に取り組む際には、Webライティングに対する確かな実力と実績がある事を示す事は非常に大切です。
そのため、Webライターとしての経歴や実力が伝わるプロフィールページやプロフィール資料は作りましょう。
Webライターとしてのプロフィール作成のポイントについては、以下のページでまとめています。是非ご覧ください。
» Webライターのプロフィール、採用担当者はココを見ている！
可能であればポートフォリオを作成する
営業が苦手であれば、過去のライティング実績をまとめたポートフォリオを作る事をおすすめします。
ポートフォリオというのは、過去にあなたが担当した案件や書いた記事をまとめた実績集の事を指します。
ポートフォリオをまとめた方が良い理由は、あなたのこれまでのスキルや実績を効果的に証明できるためです。ポートフォリオは事実上の営業資料になるので、しっかりとしたものを作れば、あなたの実力を証明しやすくなります。
以上のようにポートフォリオの作り込みは、Webライターの営業活動の成功確率を高める事に繫がります。
そのため、営業経験が乏しかったり、ご自身の実力を正しく伝えたい際には、ポートフォリオの準備をしましょう。
Webライターがポートフォリオを作成する際の手順や正しい作り方については、以下のページでまとめています。
» Webライターの仕事獲得！ポートフォリオ活用法
Webライターがセールス活動で心を疲弊しないための心得
- 返信が来なくてもへこまない
- 目標は応募数にした上で営業活動に取り組む
- メールの文面がきつい相手や違和感がある相手とは関わらない
応募に対して企業から返信が来なくてもへこまない
応募した企業から返信が来なくてもそこまでへこまないようにしましょう。Webライターを求めている企業は数多くある以上、応募した企業から返信が来なくても大きな痛手ではありません。
そのため、応募した企業から返信が来なくても「別の企業に応募すればよい」と気持ちを切り替えることが大切です。もちろん、返信が来なった原因を考え、営業メールの文面の変更などを適宜行う事は有効です。
ただし、返信がこない事を引きずるくらいであれば、落ちたことを気にせずに、別の会社の案件に応募をするようにしましょう。
目標は応募数にした上で営業活動に取り組む
営業活動で心を折れないコツは、日々の行動目標を案件獲得という最終成果ではなく、案件の応募数にし、継続に重きを置く事です。
案件の獲得ではなく、応募数を目標に営業活動に取り組めば、目標の達成が難しくないので、心が折れずに行動を続けやすいです。極端な話になりますが、毎日決めた数の企業の案件に応募するだけで日々の営業目標を達成できます。
一方で、目標を案件の獲得にすると、どんなに頑張っても案件が取れなければ、目標未達成の状態が続くことになります。
目標の未達が続くと、営業活動が嫌になり、案件獲得のための営業活動を諦める可能性があります。
Webライティングの案件を獲得するためには、営業活動を続けることが重要になります。
そのため、営業に取り組む際には、挫折せずに営業活動を続けられる目標のもとに、継続していくことを心がけましょう。
メールの文面がきつい相手や違和感がある相手とは取引をしない
Webライターのあなたが営業活動で心を疲弊しないためにも、取引相手は選びましょう。
特にメールの文面で対応がきついと思った相手や違和感を感じた相手とは、取引をしないのが重要です。
やりにくいと感じる相手の特徴と対処法
メールの段階で「やりにくい」と感じたり、違和感を覚える企業はあなたとの相性が良くないことが考えられます。それにひどい時では、あなたに対して敬意を払っていない可能性もあります。
やり取りがきついと感じたり、敬意を払われていないと感じる企業と取引をしたり、メールのやり取りをするのは心が疲れます。
そのため、やり取りがきついと感じたり、違和感を感じた場合は、メールの段階で案件を受けるのを断りましょう。
きついと感じる相手や違和感を感じた相手と関わらないだけでも、営業活動で疲弊しにくくなります。
Webライティング案件の断り方
応募した後に違和感を感じ、Webライティング案件を引き受けることを断る際の断り方の一例をまとめました。
- 単価の面で合わない点を建前に断る
- 求められるペースでの納品が厳しい事を建前に断る
- 他の企業様の案件が大量に入ったことを伝えて断る
「不快感や違和感を感じる企業からは逃げる」、という選択肢を持ち続けるだけでも営業活動に伴う心理的なストレスを軽減できます。
そのため、やり取りをしていて不快感や違和感を感じるようになれば、適当な理由をつけて案件の受託を断る事を検討しましょう。
案件獲得の成功率を上げるコツ
次にWebライターが心がけておきたい案件獲得の成功率を上げる事に繋がる4つのポイントをまとめてみました。
- あなたの経歴やスキルと相性が良い案件に応募する
- 案件に応募する際にはきちんとした挨拶文を添える
- メールのレスを早くする
- 社会人として違和感を相手に与えない
あなたの経歴やスキルと相性が良いライティング案件に応募する
あなたの経歴やスキルが求められるライティング案件に応募することは、案件獲得率を高めることに繫がります。
応募をした際にスキルや経歴のマッチ度合いが高い事が企業側に伝われば、企業側に良い印象を与えることになるためです。
例えば、あなたが保険会社で数年間勤めていたとします。
そんなあなたが、生命保険の選び方を解説しているWebメディアのライティング案件に応募すれば採用されやすくなります。
他にも作成した記事をWordPressに格納する事が求められる案件の場合、WordPressブログを運営していれば優遇されやすいです。
以上のように、あなたが持つ経歴やスキルが評価されるライティング案件に応募することは案件獲得率が高まる結果になります。
案件に応募する際にはきちんとした挨拶文を添える
案件に応募する際には、きちんとした挨拶文を添えることが重要です。挨拶文を送らずに案件にただ応募をする場合、あなたの本気度が伝わらない上に、ビジネスマナーとしても不適格です。
一方で、応募時に丁寧な挨拶文やメッセージを添える場合、熱意の高さと社会人としての成熟度を伝えられます。
きちんとした挨拶文やメッセージを添えるだけで際立つ
複数の企業でライターの採用をしていましたが、案件に応募する際にメッセージや挨拶文を添えるWebライターは一部でした。
そのため、きちんとした挨拶文やメッセージを添えたうえで応募してきた人には好感を持っていました。
また、メッセージを添えずに応募する人よりも応募に対する返信率も高かったですし、優先的に返信していました。
以上のように、きちんとした挨拶文やメッセージを添えた上で案件に応募することは企業側に好印象を与える事に繋がります。
それに結果として間接的にライティング案件の受注の成功率を高めることに繫がる可能性も高いです。そのため、ライティング案件に応募する際にはきちんとした挨拶文やメッセージを添えましょう。
メールのレスポンスを早くする
営業の成功率を上げるコツの1つに、企業から届いたメールに対するレスポンスのスピードを上げることがあります。メールのレスポンスの速度が速いだけで、企業の担当者に良い印象を与えられるためです。
素早いレスポンスが企業の担当者に与えることになる好印象の一例としては以下があります。
- 送ったメールにすぐ返信してくれるので、仕事ができそう
- 案件をお願いした後にも適宜スムーズに対応してくれそう
- 送ったメールに対してすぐに返信をしてくれるのでやる気がありそう
複数の企業でWebライターの採用をしていた私自身、レスポンスが速いWebライターには上記のような印象を持っていました。そのため、メールの返信はなるべく早く行うようにしましょう。
1つの目安としては、届いたメールについては数時間以内の返信を心がけたいです。家事や本業の仕事で物理的に数時間以内の返信が難しい場合であっても、24時間以内の返信を心がけておきたいところです。
社会人として違和感を相手に与えない
Webライターが営業活動の成功率を高めるためのポイントの1つに企業の担当者に違和感を与えないことが挙げられます。
違和感を与えない方が良い理由は、明確に落とす事を検討するポイントを企業側に与えずに済むためです。
企業でWebライターの採用をしていた私自身、違和感を感じるポイントがある人には案件を依頼しないことが多かったです。
企業側に違和感を感じられる代表的なポイント
複数の企業でWebライターの採用をしてきた私の経験から、企業側が違和感を感じる可能性が高いポイントをまとめました。
- ペンネームがあまりに不自然であること
- メール上での日本語の使い方や改行が不自然
- メールの返信に数日かかり、スムーズな連絡が難しい
- ポートフォリオに誤字・脱字が多い
- メールの宛名や署名部位がビジネスメールとして不適切
- その人のSNSや運営ブログを見ると発信内容が過激
- プロフィール上に仕事を依頼することに不安を感じさせる情報が含まれる
取引先として選ばれるためには安心感が鍵
改めての話になりますが、企業の立場からすれば、Webライターは取引先になります。そのため、違和感を感じられるよりも、安心感を与えた方が取引先として選ばれる確率が上がることは押さえておきましょう。
以上のことからも、営業活動に取り組むのであれば、企業側に違和感を与えるポイントを可能な限り減らすのが無難です。
営業活動に関心があるWebライターがよく抱える疑問点
- 営業活動は実名で行うべき？
- 営業のメールアドレスはどうすればよいの？
- 自分の単価はどのように決めればよいの？
- 営業をせずに仕事を得る方法はないの？
それぞれの疑問の詳細と回答内容については１つずつ取り上げていきます。
営業活動は実名で行うべき？
Webライターの営業活動においては、ペンネームでも可能ですが、基本的には実名で行うことが推奨されます。
実名で営業活動を行っている人はペンネームや偽名で活動している人よりも素性の透明性が上がるので、信頼されやすいためです。
現に私自身、Webライターと面談をする際には実名で活動をしている事は信頼性の観点でよい印象を持っていました。そのため、営業活動は実名で行うのが望ましいです。
ただし、どうしても実名を出したくないということでしたらペンネームや偽名で行うことも悪くありません。ペンネームの作り方については以下のページでまとめているので是非参考にしてみて下さい。
» Webライターのペンネーム｜本名との使い分け、どうしてる？
営業用のメールアドレスはどうすればよいの？
Webライターとして活動する際の営業用のメールアドレスは、プライベートのアドレスと分けて新たに作成する事をおすすめします。
なぜなら、営業用のメールアドレスはポートフォリオや自己紹介文に記載する事になるので世の中に公開されるためです。
プライベート用のアドレスを公開する事に少しでも抵抗があるようでしたら、Webライターとしての営業活動用のアドレスを新規で取得するのが無難です。
新たに取得する営業用のアドレスはGmailでもYahooメールのようなフリーアドレスでも構いません。
無料で取得できるアドレスは数多くあるので、プライベートと仕事を分けるためにも、新規での取得をおすすめします。
自分の単価はどのように決めればよいの？
Webライターとして活動する際の単価は、あなたのスキルや経験にマッチした相場をベースに定めるのが無難。
例えば、１年程度のWebライター経験がある場合、Webライター歴１年の人の相場の文字単価や記事単価を定めるとよいでしょう。
相場の単価が分からない時の対応方法
万が一、スキルや経験に即した相場の単価が分からない場合は、まずは希望の単価を営業の場で伝えてみるのも手です。
例えば、文字単価で２円が欲しい場合、文字単価は２円以上に設定している旨を営業の場では伝えましょう。
営業時に伝えた希望の単価で無事にWebライティングの案件を取れれば言うまでもないはずです。
一方で、あなたが希望する単価があなたのスキルや経験の相場値を超えている場合は案件の獲得に苦戦します。
その場合、希望単価があなたのスキルや経験と比較すると割高な可能性があります。気が進まないかもしれませんが、案件を獲得するためにも希望単価の引き下げを検討しましょう。
相場とずれていない単価設定が営業成功の鍵
あなたの提示する単価があなたのスキルや経験の相場の金額であれば、営業の成功率が上がります。
そのため、営業活動を成功させるためにも、あなたの経験やスキルの相場を調べ、適切な単価設定を心がけましょう。
営業をせずに仕事を得る方法はないの？
例外的に営業を行わずにWebライティングの仕事を得る方法はありますのでご紹介します。
Webライターが営業活動をせずに仕事を獲得する３つの方法
Webライターが例外的に営業活動をせずとも、Webライティングの案件の獲得が見込める3つの方法をまとめました。
- しっかりとした実績を作って企業からライティング依頼が来る存在になる
- 派遣契約やアルバイト契約でどこかの企業に所属してしまう
- 編集プロダクションの下請けになる
| 3つの方法 | デメリット |
|---|---|
| しっかりとした実績を作って企業からライティング依頼が来る存在になる | ブログ等でしっかりとした実績を作る必要がある。 実績が無い状態で営業をせずに企業側からの依頼を待っている場合、永遠にWebライティングの仕事を受注できない恐れがある。 |
| 派遣契約やアルバイト契約でどこかの企業に所属してしまう | 企業に採用される必要がある。また、会社が定める時間帯や場所に基づいて働くことが求められるので、働く場所や時間に制約が発生する可能性がある。 |
| 編集プロダクションの下請けになる | 編集プロダクションが受けたライティング業務を下請けの立場で振られる以上、報酬額は編集プロダクションに中抜きされた金額になる。 3割～４割程度の報酬額が中抜きされる事が多いので、直接企業と契約するよりも実入りが悪くなる。 |
以上のように営業をせずにWebライティングの仕事を獲得する方法はありますが、デメリットもあります。
どうしても営業が嫌でしたら選択するのも手ですが、自ら営業をして案件を取れることに越したことがないことは押さえましょう。
Webライターが企業との直接契約を実現する方法については、以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
今回の内容のまとめ
ここまでWebライターに営業力が必要な理由やWebライターが営業活動を成功させる際に役に立つ情報をご紹介してきました。
振り返りのために、今回取り上げた内容の中で特に重要なポイントをまとめてみましたのでご覧ください。
- Webライターは営業活動をしないとライティング案件が全く獲得できない恐れがある。
- Webライターの収入はライティング力よりも営業力で決まる事がある。
- 営業活動に取り組む際には、同時に複数の案件に応募する事と返信が来なくてもへこまずに継続することが重要である。
- 営業メールのテンプレート文章やポートフォリオを用意することは、Webライターの営業活動を円滑にする。
- 営業活動で疲弊しないためにも応募数を日々の目標にしながら営業活動に取り組むようにしたい。
- 企業からライティング案件を受注するためには、企業に違和感を与えない事と応募時に丁寧なメッセージを添えることが重要になる。
- メールの返信スピードを早くしたり、スキルや経歴がマッチした案件に応募することは、案件獲得の可能性を高めることが期待できる。
以上の点を念頭に置いた上で営業活動に取り組めば、Webライティングの案件獲得の成功率が上がるはずです。
Webライティングの案件獲得を目指しているのであれば、今回の内容を元に営業活動に取り組んでください。