Webライターとして案件をこなしながら、そろそろ何かレベルアップしたいと考えていませんか。その方法の一つに、『リライト』ができるようになることがあります。
Webライターなら一度は聞いたことがあるであろう『リライト』ですが、誤解の多い言葉でもあります。
筆者はWebライターをしながらリライト担当もしていた時期が2年ほどあり、リライトについても学んできました。
今回の記事で筆者の経験をもとに、以下の点を中心にご紹介します。
- Webライターが担当するリライトの目的
- 既存の記事の内容を書き直すメリット・デメリット
- リライト案件を受注する方法
- 既存の記事をブラッシュアップする際の具体的な方法
- リライトで注意すべきポイント
企業のWeb担当者で発注担当者のケンジ
Web系クリエイターに仕事を依頼する企業の発注者責任者
早稲田大学卒。2015年からWebライターとしてWeb業界にデビュー。最初はライターとして年間200記事超えのペースでコンテンツ作成を担当。
その後、コンテンツディレクター、Webメディア運営の責任者にキャリアアップし、累計12のWebメディアをグロースさせる。現在は人材・教育系の会社でWeb事業部での責任者を務め、Web系フリーランスの方々にお仕事を発注している。
自身も現役のWeb人材であると共に、累計で100名程のWeb系職種の方と大なり・小なりのお仕事をしてきた事からWeb系人材のキャリア形成に精通している。
Webライターにおけるリライトとは?
Webライターが担当するリライトというのは、既に公開されている記事を修正したり、書き直すことを指します。
その上での大前提事項として、リライト案件で多いのは、特定のキーワードで検索した際の上位表示を期待して書かれた、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)記事になります。
そこで、ここからはSEO記事におけるリライトの定義やリライトの目的について、お話していきます。
リライトの定義
改めての話になりますが、Webライターが担当するリライトは、既存の記事を書き直すことを指します。
過去に書いた記事内の情報が古くなったり、対策キーワードでの順位が下がったり、上位表示しない時に実施されることが多いです。
リライトは元の記事を書いたライターが担当するケースもありますが、記事を書いたライターとは別のライターが担当することもあります。
加えて一般的なリライト案件は、元記事の書き手とリライト担当者が別の人になることを前提に、募集されています。
つまり、クラウドソーシングサイト等で頻繁に目にするリライト案件は、他人が書いた記事を修正する事が求められます。
リライトにおける主な2つの目的
- 検索順位の向上
- 記事のゴールであるCV(コンバージョン)率向上
検索順位の向上
リライトの目的の一つが、検索順位の向上です。検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しており、一度上位表示された記事でも時間が経つと順位が下がることがあります。
そのため、定期的にリライトし、現在の検索エンジンに評価される記事の状態を維持すること重要です。参考までに検索順位を上げる事を目的に行うリライトで行う具体的な施策例をまとめました。
施策名 | 施策の詳細と必要な理由 |
| ページ内の情報の更新 | 記事内のデータや事例が古くなっていないかを確認し、新しい情報に置き換えましょう。 検索エンジンは情報の鮮度を評価の対象にしている以上、定期的に情報を更新して最新の情報の掲載が重要です。 |
| 記事の見出しを最新の検索ニーズに合わせる | キーワードを検索するユーザーの検索意図が変化する可能性があるため、対象キーワードの最新の検索意図をGoogleの検索結果や競合のページの内容を確認することで把握しましょう。 その上で、最新の検索意図に即した情報を記事に盛り込むようにしましょう。 それにより、検索ユーザーの最新の検索意図に即した情報が網羅されている記事として、検索エンジンに評価されることが期待できます。 |
| 競合ページが出していて、自社が出していない情報の追加 | 上位表示されている競合ページと自社記事を比較し、足りない情報を追加しましょう。競合に見劣りしている要素を無くすことで、検索エンジンからの評価が向上することが期待できます。 |
| 現在のページのユーザー動向を高める | GA4やヒートマップを活用し、ユーザーが離脱しやすい箇所を特定した上で、改善しましょう。それにより、ページの滞在時間や熟読率を高めることを通して現時点よりもユーザー動向が高いページとして検索エンジンに認識してもらえることが見込まれます。 |
記事のゴールであるCV(コンバージョン)率向上
記事のゴールであるCV(コンバージョン)の発生比率を意味するCV率(コンバージョン率)を向上させる目的でリライトをすることもあります。
実はWebサイト内にある記事は大抵、何かしらに誘導する目的(ゴール)があります。
その目的とする行動に誘導することをマーケティング用語でCTA(Call To Action:行動喚起)と呼びます。CTAの対象となる行動の一例は以下の通りです。
- イベントへの申し込み
- メルマガへの登録
- 商品・サービスの購入
- 資料などのダウンロード
- 広告バナーのクリック
こういった記事の成果となる着地点に到達した場合、CV(Conversion:変換)が発生した事になります。そして記事を見た人のうち、CVに至った割合の事をCV率といいます。
CV率は、Webの世界ではCVR(コンバージョンレート)とも言われます。CV率は高いに越したことがない以上、CV率が低いページの場合はCV率の改善を目的としたリライトをするのが望ましいです。
検索順位の向上とCV率の向上の同時対策が一番有効
リライトにおいては検索順位とCV率の両方を狙うことも大切です。なぜなら、検索順位を上げて流入数が増えたページであってもCV率が低い場合、十分な数のCVが発生しないためです。
逆にCV率が高いページであってもPV数が少ない場合は十分なCVの発生件数は見込めません。
例えば、月に1万のページ閲覧数(PV数)が発生しても、PVに対するCV率が0.01%の場合は月の問い合わせは1件(1万PV×0.0001)です。
また、ページ閲覧数(PV数)に対するCV率が10%の記事であっても月間のPV数が20件しかない場合、月に発生するCVは2件(20×0.1)です。
以上のように記事の目的であるCV数を増やすためには、ページ閲覧数とCV率の両方の改善が大切になります。
そのため、検索順位向上によるページ閲覧数の改善とCV率の改善の両方を同時に対策するリライトを行う事もあります。
Webライターがリライトを行うメリットとデメリット
次にWebライターが担当するWeb記事のリライトで見込めるメリットとデメリットについて解説します。
Web記事のリライトを行う主な5つのメリット
メリットの種類 | メリットの概要 |
| 記事のCV率向上 | 記事内に読者の関心を引くコンテンツを埋め込んだり、CTAに繫がる誘導文を埋め込むことで、コンバージョン率(CVR)を向上させることが可能。それにより、サイトの運営目的であるCVの発生数の向上が期待できる。 |
| サイトの収益性向上 | CV率の向上やアクセス数の増加により、サイト全体で発生が見込まれる収益額の増加が期待できる。 |
| アクセス数の向上 | 記事の検索順位が上がることで、オーガニック検索からの流入の増加が期待できる。 |
| サイトの認知度の向上 | リライトにより、記事の順位が上がることは、サイト全体のPV数の増加、という形でサイトの認知度の向上にも繫がる。 |
| SEO評価の向上 | 検索エンジンは魅力的で役立つコンテンツを配信しているサイトを興味深く、有益なサイトと評価すします。そのため、リライトによってサイト内の記事の品質を上げることは、サイト全体の評価の向上にも繫がる。 |
以上のように既にサイト上で公開している記事のリライトを行うことは、記事単体の数値に加えてサイト全体の評価を高める事にも繫がります。
Web記事のリライトをするデメリット
- 検索順位が上がらない
- CV率が下がる
- 労力の割に効果が出ない
後ほど説明しますが、リライトはそれなりの労力がかかります。場合によっては新規記事を1つ書くのとそれほど労力が変わらないこともあります。
そのため、効果が出ない場合は、時間や労力といったコストを無駄にすることになります。
さらに効果が出ないどころか、リライトによって検索順位の低下やCV率の低下といったマイナスの影響が発生する可能性もあります。
以上のように、誤ったリライトをすると、ページの改善ではなく、ページを改悪させる可能性があります。そのため、リライトをする事には一定のリスクがあることは把握しておきましょう。
Webライターがリライト案件を受注する方法
Webライターがリライト案件を受注する方法は大きく分けて二種類あります。
- クラウドソーシングサイトなどで公募されているリライト案件に応募する
- 新規記事の作成をしているクライアントにリライト案件も対応できることを提案してみる
クラウドソーシングサイトなどで公募されているリライト案件に応募する
クラウドソーシングサイトにもリライト案件は多数あります。ある程度条件が提示されていることが多く、比較的初心者でもやりやすいことが多いです。
ただし、内容は様々なので、要件をしっかりと読んで、時には交渉することが重要です。
クラウドソーシングサイト内のリライト案件の中には、報酬額は受注者と相談して決める、と書かれていてクライアント側が条件を提示していないものもあります。
その場合、ご自身でリライトの基準単価を決めた上で自ら打診することが求められます。例えば、1記事(5,000文字)であれば5,000円。
記事の文字数が1,000文字追加のたびに+1,000円かかる、といった料金プランを作るなどを指します。
既存のクライアントにリライトも対応可能だと提案する
既にライティング案件を既に請け負っているクライアントにリライトもできることを伝えてリライト案件をもらうことも考えたいです。
ある程度信頼関係が築けていれば、クライアント側から提案されることもあります。しかし、クライアント側から依頼が来ない場合は、自分から修正対象の記事を提案する流れになります。
例えば、明らかに情報が古くなっていたり、1年以上更新されていないページを見つけて、情報の更新を打診するのが代表例です。
リライトを行っている企業は、リライトの重要性を知らなかったり、人手の問題で手が回っていない可能性があります。そのため、リライトの大切さとリライト業務を巻き取ることを伝えれば、仕事の受注になることが期待できます。
既存で取引先のあるクライアントの場合、連絡先は把握しているはずなので、ぜひ一度リライトの提案をしてみると良いでしょう。
リライト案件を受注するためにも押さえておきたい報酬相場
次に、Webライターが担当するリライト案件の報酬の相場についてご案内します。
リライトにおける目安の報酬額
報酬額 | レベル | 案件内容 |
|---|---|---|
| 文字単価0.3〜1円未満 | 初心者向き | 依頼内容もマニュアルに沿った原稿チェックと簡単な修正が中心。初心者向きだが割に合わない金額と感じることもある。 担当者次第では、もっと高度な要求をされることもあるので注意。 |
| 文字単価1円〜3円未満 | 中級者向き | 依頼内容はマニュアル通りから一歩進み、リライト方針がある程度提示された上で任されるものが中心。 マニュアル通りの表現のチェックではなく、文章の書き換えや情報の最新化が求められる。 |
| 文字単価3円〜5円程度 | 上級者向き | コンテンツSEOに詳しい人であれば新規記事と同じかそれ以上の高い報酬で請け負うことも可能。 クライアントから提示されたざっくりした方針だけではなく、自ら記事の課題を見つけて改善していくリライトが求められます。 労力はかかるがWebライターの腕の見せ所の案件である。 |
参考までに、クラウドソーシングサイトで『リライト』とソートして出てくる案件はほとんどが、表の一番上の初心者レベルのリライト案件と考えましょう。
リライトの相場金額について
リライトの相場はあってないようなものです。
そのため、リライト案件に取り組む際には、あなた自身でリライト案件を請け負う際の金額を決める必要があります。
リライトの金額を決める際には新規で記事を作成するよりも労力がかからないのでは、という甘い見積もりから報酬額を低く設定し、契約後に後悔する、ということはよくあります。
リライトの単価を誤ってしまうと、案件の数をこなしても十分な収入にならないです。
そこで、リライトの値付けについては、どの程度の工数(時間)がかかりそうかで、決めると良いでしょう。労力と報酬が合わないリライト案件であれば、受けるのを断ったり、単価の見直しを交渉するようにしたいですね。
そのため、リライト案件に取り組む際には、着手前にクライアント側の要求範囲の確認と必要に応じての報酬額の相談をするようにしましょう。
Webライターがリライトをする方法
次にWebライターがリライトをする際の具体的な手順について、まとめています。
これからご紹介する全てのステップをWebライターが担当することはあまりないと思いますが、全体の流れを知ったほうが効果的にリライトできます。
リライト初心者の場合は最後のステップ5に相当する案件の受注になるでしょうが、慣れてくれば、より上位のステップの案件にも着手できます。
STEP1:リライト対象の記事を洗い出す
なんでもかんでもリライトすれば良いわけではありません。既にCV率もアクセス数も高い記事であれば、むしろあまりリライトしないほうが良い場合もあります。
そのため、リライトをする際にはリライト対象の記事を誤らないことが大切です。
リライト対象の記事の選定のポイント
リライトをする際には、リライト時の収益インパクトが高いところから順番に行うのが王道です。例えば以下の特徴がある記事は上から順番にリライトに取り組んでいきたいところです。
- CV率は高いのにアクセスが少ない
- アクセス数は多いものの、CV率が低い
- 狙ったキーワードと異なる関連キーワードで検索順位が高い
- 検索順位もCV率も低い
CV率の高い記事のアクセス数を改善できれば、リライトの効果は非常に高いです。もちろん、2つ目のアクセス数が多い記事のCV率を改善しても、CV数を増やすことに繫がります。
そのため、以上の2つを優先的に直したいです。
3つ目の狙ったキーワードと異なるキーワードで評価されている記事については、先ほどの2種類の記事の終了後に着手するのが無難です。
こちらを修正する際には、記事の内容を本来狙っているキーワードに最適化するのが1つの方法になります。そうすれば、アクセス数とCV率の両方の改善を狙えます。
リライトの優先度が低い記事の扱い方
リライトに取り組む際に、扱いが難しくなるのが検索順位もCV率も低い記事です。こういった記事はリライトで大きく蘇る可能性もあります。
ただし、リライトの際には抜本的な修正が必要になるので手間が非常にかかる事が多いです。修正に工数がかかる以上、他に優先的に修正すべき記事があれば、後回しにするのが無難です。
仮に後回しにする場合は、検索エンジンや読者に評価されていない記事を放置することになりますので、非公開にすることも検討したいです。
なぜなら、検索エンジンは魅力的で役立つコンテンツをサイトに揃えることを推奨している以上、低品質な記事を公開し続けることは、サイト全体にマイナス要素になり得るです。
そのため、すぐにリライトができない場合は、記事自体を思い切って非公開にしてしまう、という選択も検討しましょう。
参考情報:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
STEP2:リライト対象記事の課題を洗い出す
既存の記事をよくするリライトを行う際には、リライト対象に選んだ記事の課題を洗い出すことが欠かせません。
そこでここでは、記事の検索順位の改善という切り口で、よくある課題とその改善方法を一覧にしてみました。
| 課題 | 改善方法 |
|---|---|
| ・記事の情報が古い | ・記事の内容を最新のデータや情報を調べた上で差し替える。 |
| ・引用元のリンク切れ | ・リンク切れになっているものは削除したり、別の参照元に差し替えて本文も修正する。それにより、リンク切れ状態を改善させる。 |
| ・文章が冗長 | ・削除しても伝わる冗長な文章をカットする。 |
| ・専門用語が多くてわかりにくい | ・専門用語を減らして中学生でも変わるような簡単な表現に置き換える。 ・文章量を相対的に減らすために画像や図解を増やす。 |
| ・狙ったキーワードで上位表示しない | ・対策キーワードの検索意図を見直し、合致しない内容を削除すると共に必要な情報を追記する。 |
| ・異なるキーワードで上位表示している | 以下の1と2のいずれかを考える。 1.対策キーワードを変え、そのキーワードの検索意図を洗い直した上で記事内コンテンツの追記と削除を行い、新しい対策キーワードに最適指させる。 |
以上のような流れでリライト対象の記事の課題の発見と課題の改善の方向性を考えることが重要になります。
STEP3:リライトの方針を決める
リライトに取り組む際には、記事の本文を変える前にリライトの方針を決めましょう。
このリライトの方針というのは、どこまでリライトするかを決めることです。
最初にお話した通り、リライトはメリットもデメリットもあります。うまくリライトを行えば、検索順位の向上が期待できる反面、リライトで順位が落ちることもあります。
そのため、着手する際には、事前にリライトの方針を決めて取り組むことが欠かせません。
既に一定の評価を受けている記事を直すケース
リライトの方針を考える際のサンプルの1つとして既に一定の評価を検索エンジンから受けている記事のリライトを考えてみます。
例えば既に検索順位が5位〜6位とある程度取れていて、さらに検索順位アップを狙う状況を想定してください。
このケースにおけるリライトは、対象ページの課題にもよりますが、大幅に変えるのではなく、簡易的なブラッシュアップに留める事も検討に値します。
なぜなら、既に一定の評価を検索エンジンからされている以上、大幅に変えることは順位を下げる可能性もあるためです。
そのため、順位を下げるリスクを下げたうえで、以下のことに取り組むことは有効です。
- 読みにくい箇所をわかりやすく書き換える
- 情報を最新のものにする
情報の鮮度を上げたり、読み手が読みやすくなるように配慮することはGoogleが推奨していることです。そのため、順位を落とすリスクを抑えながら検索エンジン上での評価の向上が期待できます。
現時点であまり評価されていない記事を直すケース
一方で、現状では検索エンジンにあまり評価されていない記事をリライトするケースを考えましょう。
大前提として検索エンジン上の順位が1ページ目に入っていない場合、Google上からのアクセス流入はほとんど発生しません。
現に私が過去に運営していたWebメディアでは、検索エンジンで1ページ目に相当する1位から10位にない対策キーワードからのサイト流入数はごく一部しか確認されませんでした。
そのため、現時点で検索エンジンで評価されていない記事を直す場合、大きく内容を変えて順位を下げたとしても、サイトへのアクセスを大幅に減らすことは考えにくいです。
逆に大幅に記事の内容を変え、順位を大きく上げることができれば、記事への流入数がリライト前よりも大きく増える可能性が高いです。
具体的には、ページの構成案を大きく変えたり、0から記事を書き直す、といった選択肢が上がります。
以上のようにリライトにおける正しい取り組み方の方針は、リライト対象の記事の状態によって変わります。
そのため、リライトに取り組む際には、リライト対象の記事の現時点での課題や検索順位をまずは確認しましょう。そうすれば、現状を把握した上でリライトの方針を決めることができるようになります。
STEP4:リライト対象の記事の対策キーワードの検索意図を知る
Webライターとしてリライト案件を受注した場合、対策キーワードを検索する人の検索意図のリサーチに取り組みましょう。
クライアントからリサーチの方針や検索意図を提示されていたとしても、改めて調べてみることをおすすめします。
参考までに検索意図というのは、ユーザーがそのキーワードで検索した目的や狙いのことを指します。
どんなリライトをする場合でも検索意図は最重要になってくるので、必ず調べましょう。
検索意図の特定のポイント
- サジェストキーワード
- 共起語
- 上位の競合記事
サジェストキーワードとはメインのキーワードを入れた際、検索窓に表示されたり関連するキーワードとして表示されたりするものです。筆者はサジェストキーワードの調査には、ラッコキーワードを利用しています。
共起語はメインキーワードと合わせて使用される確率が高いワードのことです。こちらは、ツールを使って簡単に抽出することができます。参考までに筆者がよく使っているのは、共起語検索というサイトです。
以上のように、サジェストキーワードや一緒に使われる確率の高い共起語を探ることで、対策キーワードを検索する検索者の検索意図が見えてきます。
さらに上位の競合記事を見る理由としては、検索意図に合致しているから上位に来ていると考えられるためです。そのため、サジェストキーワードや共起語を洗い出した後に確認するようにしています。
検索意図の特定の具体的なプロセスの一例
例えばリライトの対象のキーワードを「fx 初心者」とします。
サジェストキーワードの調査結果
fx 初心者 おすすめ
fx 初心者 本
fx 初心者 いくらから
fx 初心者 レバレッジ
fx 初心者 通貨ペア
fx 勉強fx ロット数
共起語の調査結果
初心(27)
取引(22)
口座(22) 会社(19)
通貨(19)
スワップ(19)
トレード(18)
比較(18)
投資(18)
資産(17)
開設(17)
サイト(17)
為替(15)
情報(15)
方法(15)
記事(15)
紹介(15)
*後ろの数字はコンテンツ内の出現回数です。
画像の参照元:共起語検索
こうしてみると、初心者、口座開設、会社、投資、トレード、紹介といったワードから、初心者はどこの会社で口座を開設してトレードに臨むべきか、という情報を求めていると考えられます。
競合サイトの調査結果
すると、上位表示ページはFXの基礎知識を教えるような内容になっております。つまり、キーワードから浮かび上がった検索意図とも合致していることがわかります。
これらの情報を総合してユーザーの検索意図を確認し、記事のリライトに取り掛かっていきます。
STEP5:元の文章をリライトする
検索意図を元に記事のリライト箇所を洗い出していきます。
実際にクライアントから依頼されるのはこの段階が多いです。リライトを実施する際には、クライアントのリライトの方針についてはきちんと確認しましょう。
また、リライトでは元記事の質を上げることが重要なため、現状の内容で残せるものは残した上でブラッシュアップしていくのが王道です。作業ベースで具体的に行うことの一例は以下の通りです。
- 検索意図に合致する箇所は残し、合致しない内容を削除する
- 現状では満たせていない検索意図と関連した情報を新しく付け足す
- 検索意図に合致する箇所についても不足している要素があれば、加筆や修正をする
- 既存の文章をより分かりやすく書き換える
- 掲載している情報を最新の内容に更新する
- 競合のページと比較して見劣りするポイントを付け足す
- 競合のページに勝てる独自性のある情報や要素を付け足す
Webライターがリライトをする際に注意すべきポイント
- リライト記事のトンマナに合わせる
- 本文を書き換えるレベルのリライトをする
- リライトの進め方をクライアントに確認する
リライト記事のトンマナに合わせる
リライトする上で気をつけなければいけないのは、リライト記事のトンマナに合わせることです。トンマナとはトーン&マナーの略称で、トンマナを合わせるというのはデザイン用語でいう一貫性を持たせることを指します。
記事を書き直すとどうしても、自分の文章の癖が出やすくなります。ですが、リライトの場合は対象の記事を直す以上、元々のトンマナに合せることが重要です。
例えば、文末部位が既存の文章で「です、ます調」の場合は、加筆したり修正する文章も「です、ます調」にするのが望ましいです。
そのためにも、まずは元記事をしっかりと読み込み、最低限文全体の雰囲気や文末表現を崩さないようにしましょう。
特に加筆・修正後には全文を読み返し、加筆・修正した部位のトンマナが他の部位のトンマナと比較して浮いていないかを確認することが大切です。
リライト対象の記事のトンマナに合わせないと不自然になるので、既存のトンマナに合せることは必須と考えましょう。
本文を書き換えるレベルのリライトをする
現時点で評価されていない記事をリライトする場合、本文を書き換えるレベルのリライトを心がけたいです。
なぜなら、現時点で検索エンジンに評価されていない記事の場合、文末表現の改善をはじめとした小さな修正では効果が見込めないためです。
過去100記事以上リライトした経験上、記事の中の掲載情報が特に変わらない場合、微々たる修正をしても検索順位はなかなか上がりませんでした。
そのため、現時点で評価されていない記事のリライトを行う場合、本文に一定の変更を加える必要があると考えましょう。
具体的に行っておきたい事の一例についてはまとめてみました。
- キーワード検索者のニーズに合わない不要な部位を大きくそぎ落とす
- 競合よりも詳しさや専門性がない情報部位は競合に勝てる水準に修正する
- 明らかに足りていない情報は見出し単位で追加する
- 誤っている情報や古い情報は正しく最新の情報に書き換える
リライトの進め方をクライアントに確認する
クライアントとのトラブルを避けるためにもリライトの進め方は、着手前にクライアントに確認するようにしましょう。
なぜなら、リライトというのはWebライターにとって、諸刃の剣だからです。
記事の品質が向上する可能性も秘めていますが、誤ったリライトをすると記事の質が下がる可能性もあります。
質が下がるケースの一例としては、検索ユーザーに役立つ情報であったにも関わらず、その情報を不要と判断をしてページから削除してしまう、等があります。
記事の質を下げるリスクを0にするのは無理がありますので、事前にクライアントと合意をして問題が起きても責任を負わされない形にするのが望ましいです。
事前にクライアントと合意しておきたい主なポイントについてはまとめてみました。
- タイトルタグに相当する記事タイトルを変える際には事前に合意をとる
- 既存の見出しの構成案を大きく変える際には事前に変更予定の内容を伝える
- 大きく削除する項目があれば削除する意図を伝えて承認をとる
- 見出しの追加や情報を大幅に増やす場合は加筆する内容と加筆の意図を事前に伝える
- 万が一数値が下がった場合は、記事を前の状態に戻すためにバックアップの依頼をする
今回の内容のまとめ
- Webライターが実施するリライトの主な目的は検索順位の向上とCV率の改善である。
- リライト案件はクラウドソーシング上や既存のクライアントから受注するのが一般的である。
- リライトはメリットがある反面、失敗をすると検索順位等の数値を落とす恐れがある。
- 既存記事の修正の鍵は、既存記事の課題を見つけた上で改善の方針を決めることである。
- 既存の記事を修正する際には修正方針の合意やトンマナを既存記事に合せる事が大切である。
リライト案件がこなせるようになれば、受注できるお仕事の幅は確実に広がります。今回の内容をもとにリライトに関する理解を深めてぜひ、リライト案件に応募をしてみてください。